Go hiking with KUKKA

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【連載|四角友里のカメラ修行】第4回:平面的なアイテムの撮り方 山並みを一面に描いた手ぬぐい。 どう写真に収めようか、迷ったことはありませんか? 山地図やノートもどの角度がベストか、判断が難しいところです。 そこで回は平面的なアイテムとの向き合い方を写真家・加戸昭太郎さんに教わります。

【連載|四角友里のカメラ修行】第4回:平面的なアイテムの撮り方

山並みを一面に描いた手ぬぐい。

広げて撮るか、畳んで撮るか
真上から撮るか、斜めから撮るか。
……迷ったことはありませんか?

山地図やノートも
どの角度から写真に収めるとよいのか
判断するのが難しいところです。

そこで今回は
平面的なアイテムとの向き合い方を
写真家・加戸昭太郎さんに教わります。

【Index】
第1回:
四角いものを歪ませずに写真に収める
第2回:
食べものをおいしそうに見せる
第3回:
山バッジを雰囲気ある質感に

***

友里
「大柄の手ぬぐいを
どう撮るのがいいのか
いつも迷ってしまって」

加戸
「デザインを全部見せたいなら、
広げて真上から撮るのがいいやろね」

そう言いながら手ぬぐいを広げ、
おもむろに椅子の上に立って
高い位置の真上からパシャリと撮る加戸さん。
佐藤(KUKKA)
「畳みじわがついたままなのが、
意外にもいい感じですね!」

友里
「これまでシワを消すために
アイロンをかけたりしていたけれど、
ふわっとした感じの方がしっくりくる!」

加戸
「そうやね。手ぬぐいらしく、
ラフに扱ってええんちゃうかな」

佐藤
「真上から撮るのが鉄則ですか?」

加戸
「うん、大きなものを斜めから撮ると
歪みや背景の映り込みが気になるからね」

***

次は手ぬぐいを折り畳んだ状態で撮影します。
加戸
「柄のどの部分が好きか考えて、
畳んでみてね」

友里
やっぱり、山と山小屋の
名前入れ込みたいな」

加戸
「山並みに動きをつけても
いいかもよ?」

そこで中心をやや浮かすように
置き直してトライ!

友里
「ひと工夫で印象が全然違う!」

加戸
「お花を目立たせたかったら
こんなふうに撮るのもありやよ」

加戸さんがパシャリ。

佐藤
「背景の映り込みが気にならない範囲で
角度を変えるのも、おもしろいですね!」

友里
「これまでぴっしり撮ろうと、
難しく考え過ぎていたかも!」

***

続いて、山地図やノートの
撮り方を教わります。

友里
「まずは1回目に教わった
四角いものを歪まずに写す方法で
撮ってみようかな。
ワッペンも添えてみよう!」

テーブルの木の目に合わせて、
まっすぐにセッティングして
友里さんがパシャリ。


加戸
「上達してるやん!」

友里
えへへ
でも今回は、もう一歩進んで、
雰囲気ある撮り方をしてみたいな」

加戸
「おっけー。そしたら
ホワイトバランスを設定してみようか。
いじったことはある?」

友里
「森や苔を撮る場面で、
緑の印象を思い描くものに近づけたいとき、
ホワイトバランスをいじったことがあります。
晴れや日陰、蛍光灯モードとか
いろんな種類があって、色味が変わりますよね」

加戸
「そしたら、
好みの色合いになるモードを探してみようか」

友里
「はいっ」

まずはホワイトバランスを
「オート」でパシャリ。

次に、ホワイトバランスを
「日陰」モードにしてパシャリ。


友里
「黄みのある、やさしい光になって、
山小屋っぽい雰囲気を出せたかしら??」

加戸
いいね! 
そしたら次は並べ方。
いくつかモノを置くときに、
一つだけきっちりまっすぐに置かれていると
違和感が出ることを覚えておいて。
次に、影を意識してみようか」

ノートの下に小さく切った消しゴムを置いたり、
ワッペンを重ねることで影を作る加戸さん。
そしてパシャリ。

佐藤
「背景が暗いと、雰囲気が出ますね。
山小屋で地図やノートを広げた
記憶も蘇ってきます」

友里
「机をどれぐらい写しこむか、
迷うな〜〜」

加戸
「好みの問題でもあるから、
いろいろ試してみるといいよ」

部屋の壁が入らぬよう
机に近づいてパシャリ。

机の輪郭が入らぬよう、
さらにもうすこし寄ってパシャリ。
友里
いい感じ!!
心のなかにある山旅の思い出と、
いま撮った写真の雰囲気が
一致したような気がします。
理論をつかめば、
上手く撮れるようになれそうな
手応えを少しずつつかめてきました

佐藤
「友里さんの連載「てくてく茶屋」でも
さっそく山メイク道具の紹介がありますし、
練習の機会がたくさんありそうですね!」

加戸
「またわからないこと出てきたら、
なんでも聞いてね」

友里&佐藤
「…心強い!!!
ありがとうございます!」

***

写真家・加戸昭太郎さんのご協力いただき、
全4回にわたってお届けしてきました、
連載「四角友里のカメラ修行」。

大切にしたい記憶や被写体への愛が
いい写真を撮ることにつながると
実感することができました。

今後も山×写真をテーマに、
四角友里さんと不定期で連載をしていきます。

今回の記事を参考に、
ご自身のカメラやスマホで撮影されましたら、
SNSに #kukkalesson のハッシュタグで
投稿していただけると嬉しいです。

これからの記事づくりの参考にさせていただきます。

【Index】
第1回:
四角いものを歪ませずに写真に収める
第2回:
食べものをおいしそうに見せる
第3回:
山バッジを雰囲気ある質感に